2012/08/13

ブログの題名を変更したこと

 ブログの題名を、「アメリカの大学院で公共政策を学ぶまで」から「バークレーと私」に変更した。お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、これは「アメリカと私」からのいただきだ。
 「アメリカと私」は、文芸批評家の江藤淳が1962年にプリンストン大学に留学した日々を綴ったエッセイである。往時の時事的要素を多分に扱いながら、自意識の葛藤から日米関係のあり方に至るまで、その深い洞察は半世紀を経たいまも古びない。

 奇遇にも、江藤さんと私は「29歳から2年間、妻あり子なしの身分でアメリカに留学する」という共通項を持っている。もちろん、50年前といまとでは留学という言葉の重みがずいぶん違うだろうし、UCバークレーとプリンストンの雰囲気にも相当な開きがあるだろう(プリンストンに行ったことはないが、村上春樹の「やがて哀しき外国語」を読んだ経験から、何となく想像はつく)。言うまでもなく、頭のキレという点でも埋めがたい彼我の差がある。
 しかし、私は私なりに、バークレーという、このちょっと(かなり?)変わったアメリカの地方都市に住み、慣れない英語に四苦八苦しながら、考えたことを少しずつでも発信していきたいと思う。改めて、どうぞよろしくお願いします。

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